熱中症予防策について

お茶の京都京都市森の京都海の京都竹の里・乙訓2023. 8.1トピックス京都府観光ボランティアガイド団体連絡協議会終了しました

熱中症は、高温多湿な環境に長くいることで、徐々に体内の水分や塩分のバランスが崩れ、体温調節機能がうまく働かなくなって、体内に熱がこもった状態のことです。屋外だけでなく室内で何もしていないときでも発症し、救急搬送されたり、場合によっては死亡することもありますが、予防法を知って実践することで、熱中症は防ぐことができます。体調の変化に気をつけるとともに、周囲の方々や周辺の環境にも気を配り、熱中症による健康被害を防ぎましょう。

熱中症の症状と対処

熱中症の症状は、対処のタイミングや内容、患者側の条件によって変化します。早期に熱中症による異常を認識し、治療につなげることが重症化を防ぎ、生命を守ることにつながります。

熱中症の症状

熱中症は、重症度によって「現場での応急処置で対応できる軽症」、「病院への搬送を必要とする中等症」、「入院して集中治療の必要性のある重症」の3つの段階に分けられます。

熱中症の応急処置

・熱中症が疑われるような症状が見られた時には、まず、意識があるかを確認してください。意識がない場合は、すぐに救急車を呼んでください。救急車が到着するまでの間、涼しい場所に避難させて、服を緩めて体を冷やしましょう。

・意識がしっかりしている場合でも、反応がおかしい場合は、すぐに救急車を呼んでください。また、自力で水が飲めない場合は、病院での点滴が必要ですので、医療機関に搬送してください。

・意識がしっかりしている場合は、涼しい場所に避難させて、服を緩めて体を冷やしましょう。自力で水が飲めるようであれば、水分と塩分を補給して様子を見ましょう。しばらく様子を見ますが、誰かが付き添い、症状に変化がないかどうか見守ることが重要です。症状が改善されなければ、医療機関で受診してください。症状が改善された場合は、そのまま安静にしてゆっくりと休みましょう。

暑さ指数(WBGT)を活用した熱中症予防策

・暑さ指数(WBGT)は、熱中症を予防することを目的として提案された指標です。

・暑さ指数(WBGT)が「28」を超えると熱中症にかかる人が増加します。

熱中症予防策(暑さ指数)

最新の熱中症警戒アラートの発表状況は、環境省ホームページをご確認ください。

暑さ指数(WBGT)って?

暑さ指数(WBGT)は、Wet Bulb Globe Temperature(湿球黒球温度)の略語です。人体と外気との熱のやりとり(熱収支)に着目し、熱中症を予防することを目的として提案された指標で、人体の熱収支に与える影響の大きい「気温」、「湿度」、「輻射熱(ふくしゃねつ)(※)」の3つを取り入れた指標です。

注※輻射熱(ふくしゃねつ)とは、日差しを浴びたときに受ける熱や、地面、建物、人体などから出ている熱のこと

暑さ指数(WBGT)は「湿度」による影響が大きい

暑さ指数の構成比率は、気温の効果が1割、湿度の効果が7割、輻射熱の効果が2割であり、温度よりも湿度や輻射熱の方が大きく影響します。湿度が高い場所では汗が蒸発しにくいため、身体から空気へ熱を放出する能力が減少してしまい、熱中症になりやすくなります。

暑さ指数(WBGT)が「28」を超えると熱中症にかかる人が増加

暑さ指数(WBGT)と熱中症患者発生率を比べてみたところ、熱中症にかかる人は暑さ指数(WBGT)が28を超えると急に増えることが分かっています。

熱中症予防に暑さ指数をどうやって活用するの?

暑さ指数(WBGT)は労働環境や運動環境の指針として有効であると認められており、ISO(国際標準化機構)等で国際的に規格化されています。日本生気象学会では暑さ指数(WBGT)に応じて注意すべき生活活動の目安を、日本スポーツ協会では暑さ指数(WBGT)に応じてどのように運動したら良いかの目安を、それぞれ公表しています(2つの目安を1つの表にしたもの)。

また、これらに加え、令和3年4月28日から、環境省及び気象庁は暑さ指数(WBGT)が「33以上」と予測された場合に熱中症警戒アラートを発表しています。

熱中症予防策(熱中症警戒アラート)

「熱中症警戒アラート」は、熱中症の危険性が極めて高くなると予測された際に注意を呼びかけ、予防行動をとっていただくよう促すもので、環境省と気象庁が令和3年度から全国で運用しています。

令和5年度は、4月26日(水曜日)から10月25日(水曜日)までの間運用され、暑さが基準以上と予測された場合、前日夕方(17時頃)及び当日早朝(5時頃)に発表されます。

京都府内の最新の熱中症警戒アラートの発表状況(暑さ指数の実況と予測)は、環境省ホームページをご確認ください。

熱中症警戒アラートの発表の基準

・熱中症警戒アラートの発表の基準には、熱中症との相関が高い「暑さ指数(WBGT)」が用いられています。

・暑さ指数(WBGT)の値が「33以上」と予測された場合、気象庁の府県予報区等を単位として、暑さ指数(WBGT)の予測値や予想最高気温の値、具体的に取るべき熱中症予防行動も含めて発表されます。

熱中症警戒アラートの発表情報を知るには?

・熱中症警戒アラートの発表情報は、ニュースや天気予報、また、環境省気象庁のサイトで確認することができます。

・熱中症警戒アラートのメール配信サービスもあります。詳しくは、以下をご参照ください。

(1)京都府の防災・防犯メールによる配信

・受信登録の際、配信情報の「その他の気象情報」を選択いただくことにより、熱中症警戒アラートの情報が届きます。

・配信対象地域のどの地域を選択いただいても、京都府の情報が届きます。

・5時頃(当日の情報)と17時頃(翌日の情報)に熱中症警戒アラートが発表された場合に配信されます。

(2)環境省のメール配信サービス

・受信登録の際、情報を受信したい発表区域(例:京都府)を選択していただくことにより、その区域の熱中症警戒アラートの情報が届きます。

・情報を受信したい発表区域をいくつでも登録できます。

・5時頃(当日の情報)と17時頃(翌日の情報)に熱中症警戒アラートが発表された場合に配信されます。

熱中症警戒アラートが発表されたらどうすればいいの?

・いつも以上に熱中症に気をつける必要があることから、積極的に熱中症予防行動を取りましょう

・どうしても急ぐ用事などがある場合以外は、外出を控えましょう

・部屋の中でも、エアコンなどを使って、涼しくして過ごしましょう

・のどが乾く前にこまめに水分をとりましょう

・家族や身の回りの人同士で、熱中症に気をつけるように声を掛け合いましょう

・屋外や空調のない屋内での運動は、原則、中止や延期しましょう

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