【文化庁】「ふるさと文化財の森」の設定について

京都市2025. 3.21トピックス京都府観光ボランティアガイド団体連絡協議会

文化庁ではふるさと文化財の森システム推進事業の一環として新たに3か所の「ふるさと文化財の森」を設定することに決定しましたのでお知らせします。

資料:印刷版

※詳細はこちらを御覧ください。

1.設定書の交付式

日時:令和7年3月27日(木)14:30~15:00

場所:文化庁京都庁舎1階 文化情報発信室

2.今回の設定地一覧

材種 名称 所在地 所有者 範囲
1 かや
(ヨシ)
伏見宇治川茅場ふしみうじがわかやば 京都府京都市 国(淀川河川事務所 伏見出張所) 15.9ha
2 檜皮ひわだ 金刀比羅宮境内林ことひらぐうけいだいりん 香川県仲多度郡琴平町、善通寺市 金刀比羅宮 347.1ha
3 かや
(ススキ)
阿蘇高森あそたかもり茅場かやば 熊本県阿蘇郡高森町 個人(23名) 12.8ha

3.「ふるさと文化財の森」の設定の概要

国宝や重要文化財などの文化財建造物を修理し,後世に伝えていくためには,木材や檜皮,茅,漆などの資材の確保と,これに関する技能者を育成することが必要です。

このため,文化庁では,文化財建造物の修理に必要な資材のモデル供給林及び研修林となる「ふるさと文化財の森」を設定しています。また,この「ふるさと文化財の森」は,修理用資材を通じて文化財保護への理解を深めることも目的としています。

今回,文化庁では,この趣旨に賛同いただいた所有者の申請に基づき,令和7年3月27日付けで新たに3か所の「ふるさと文化財の森」を設定します。

茅は,山茅やまがややススキ,よしいなわら、ムギわらなどの総称で,古来より建造物の種類と地域を問わず広範囲に使用されてきた屋根葺材料の一つです。茅葺は地域ごとの多様性が顕著に見られ,地方色豊かに伝統的に継承されてきました。

檜皮は,古代から社寺を中心とする建築に用いられてきた代表的な屋根葺材料の一つです。檜の立木から採取し長方形に整形した檜皮を何枚も積み重ねて葺くことによって,優美な曲線の屋根を形づくります。2の金刀比羅宮境内林は香川県初の設定となります。

このたびの新規設定3か所を加え,「ふるさと文化財の森」は合計95か所となります。

4.参考資料

  • (1)今回の設定地
  • (2)ふるさと文化財の森システム推進事業について
  • (3)文化財建造物の修理について
  • (4)これまでの「ふるさと文化財の森」設定地一覧